はい、そうです。一般的にはディーゼル車を高く売ることは難しいです。
その理由は国と地方自治体のディーゼル車に対する規制にあります。この規制により、ディーゼル車の登録や運行ができない地域があります。この制約があるため、ディーゼル車は人気がなく、売れにくいのです。
ディーゼル車に関する国の規制はNOx・PM法という法律によって定められています。
国のディーゼル規制は、都市部を中心とした大気環境を改善するために、車種規制によってディーゼル車の排出する黒煙NOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)の削減を目的としています。
このNOx・PM法は、ディーゼル車やバス、トラックなどを対象にその使用や運行を規制したものです。
この法律で定めるところの対策地域内にあって、基準に達していないディーゼル車は、車両登録ができなくなり、実際に乗ることができません。この規制は乗用車にも適用されます。
地方自治体のディーゼル規制は、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、そして兵庫県のが条例で定めている規制で、乗用車以外のディーゼル車は指定地域に乗り入れできないという規制です。
これらの規制があるため日本ではディーゼル車は人気がなく、そのため高く買い取ってもらうことは難しいのですが、高く買い取る可能性がある業者をあげるとすれば、海外、特にヨーロッパに販売ルートがある買取専門業者でしょう。
日本ではディーゼル車は人気はありませんが、ヨーロッパ諸国では、ディーゼル車はガソリン車よりも燃費がよくてCO2の排出が少ない、地球環境のことを考えたクルマという捉え方をされていて、環境意識が高い現地の人たちには非常に人気があります。
とりわけ、トヨタや日産、マツダなどといった日本のメーカーのディーゼル車は、他国のディーゼル車と比べてエンジンの性能が良いとされていて、例え走行距離がかなり多くなってしまっているような中古車であっても、かなりの高額で買い取られているようです。
そういうわけですので、ディーゼル車を買い取ってもらうときは、複数の買取業者から見積もりをとりましょう。
再販売先を日本だけに限定している買取業者もありますが、海外への輸出も再販売ルートとしてもっている業者もあります。
さらに、海外への輸出を行っている業者といっても、東南アジアや中国を再販売先としている業者もいれば、ロシアやヨーロッパを得意にしている業者、アメリカへの輸出がメインという業者もいますので、同じディーゼル車でも業者によって相当評価額が違ってきます。
こういうことは外からではわかりにくいものですから、複数の業者に見積もり依頼を出すのが一番いい方法でしょう。