ネットオークションでクルマの取引がまとまり、遠方の方に引き渡すときに、まず気になるのはどのようにクルマを運ぶかということです。
このような場合は、陸送サービス業者を利用することが一般的です。何百キロと離れたところでも、自動車やバイクを輸送してもらえます。
中には、名義変更の代行サービスもセットで提供している業者もあります。名義変更は個人間売買ではトラブルのもとになりがちです。オークションに参加する人の中には、クルマの引渡しが終わったにもかかわらず名義変更の手続きを怠る人もいて、そうなると前の持ち主である売主に自動車税の請求書が送られてきます。
次に、ネットオークションで遠方の方と取引する場合の留意点について説明します。
遠方か否かにかかわらず、オークションでクルマの取引がまとまったら、クルマの引渡しと代金の支払いをすることになります。
個人間売買の場合、基本的には車と代金の受け渡しは、売主と買主の当事者同士が会って、同時に行います。
その場で車の状態や必要書類のチェックを行い、クルマの状態や書類、付属品などに問題がなければ、クルマを引き渡して代金を受け取ります。
遠方にいる相手との取引であっても、できる限り当事者同士が直接会い、車両の引渡しと料金の受け取りは同時に行うことが望ましいです。
しかし、取引相手が遠方にいるため、どうしても直接渡すのが難しい場合には、運送業者を使って送り、お金は銀行振り込みで対応することになります。
車を渡してから代金を振り込むのか、お金を振り込んでから車を受け取るのかのどちらかになりますが、100%信用できる相手はいませんので、取引の安全をはかることが大事です。
やり方としては、車を先に渡す場合は、車両を先に渡して入金確認後に書類を送り、先に入金する場合は、料金の半分を入金し、車両受取り後残りを入金するという方法を使うことが一般的でしょう。
売る側が先に車といっしょに書類も送ってしまうと、相手が入金してくれなかった時に手の打ちようがありませんし、車を買う側は、先に全額入金してしまうと、相手が車両を送ってくれなかった時に損をします。
遠方の方と取引する場合は、確認が不十分になりがちになるなど、特に取引のリスクが高くなるので、個人の間の取引といってもできるだけ契約書をつくって取引をしましょう。
そして、売る側であれ買う側であれ、先に自分から動かなければいけない時は、トラブルを避けるために、一度に全部やらないようにしましょう。