いいえ、車検が切れていても自動車は売れます。

車検切れのクルマが売れる理由ですが、「車検を通して乗る」「車検を通さずにパーツ取りに使う」「車両ごとまたはパーツだけを海外、特に発展途上国向けに輸出する」など、車検切れのクルマにはまだ十分な価値があります。

「放置したままにしているうちに車検が切れてしまった」、「あとで乗るために保管していたが乗らなくなってしまった」、「今は物置の代わりになってしまった」というように、ずっと乗らないでいると、クルマを車検切れにしてしまうことがあります。
こうしたことから、車検切れのクルマのオーナーは後ろめたさに似たような感情を持ってしまい、業者に対して弱気な交渉をしてしまいがちなようです。

しかし、車検切れのクルマでも、車検を受ければ走らせることができますし、車検を受けなくても先に述べたようにクルマとしての価値は十分あります。買取査定では車検が切れていることは大きなマイナス要因ではありませんので、買取査定の依頼を出し、弱気にならずに買取業者と交渉してみましょう。

クルマを買い取ってもらうときの留意点を２つ説明します。

ひとつは、車検を受けていないクルマは公道を走らせることができませんので、運転して買取業者のお店に持ち込めないということです。
そのため、一番いい方法はインターネットで複数の業者に一括見積もりを依頼して、査定担当者に自宅に来てもらうことです。インターネットで一括見積もりをしたときの買取価格は暫定価格なので、高い買取価格を提示した業者を何社か選んで担当者に来てもらいましょう。

もうひとつは、車検を受けていないからといってあわてて車検を受けないことです。
車検を受けていないことをうしろめたく思ってしまって、車検を受けてから査定をしてもらおうと真面目な人ほど考えがちですが、車検を受けたときの費用がそのまま買取査定価格に上乗せされることはありません。多くの場合、車検を受けてもその分が買取価格の評価額のアップにつながらず、車検にかかった費用は回収できないです。クルマを売ると決めたら、車検を受けずにそのまま売ったほうがコストパフォーマンスがいいということです。

クルマを車検切れにしてしまったからといって、廃車を考えるなど弱気にならずに、買取業者に査定を依頼してみましょう。