はい、ネットオークションでのクルマの取引は一般的にはリスクが高いです。

店舗を構える必要がなく、多くの買い手が集まることから、インターネットオークションには、クルマのプロから個人まで多くの人が参加しています。

参加者のクルマに関する知識や責任感は千差万別です。

情報にうそがあるかもしれませんし、意図的ではなくても出品者が出品しているクルマについて致命的なキズを見逃している可能性もあります。特に個人の出品者はクルマのプロではないので、そうである可能性も高くなるでしょう。

ディーラーや買取業者から購入すれば簡単に終わる名義変更や保険の手続きなど、面倒な事務を買い手は自分でやらなければなりません。

また、インターネットオークションはノークレーム・ノーリターンといって、買い手は購入後に売り手にクレームをつけたり、返品ができないことが原則です。

そういうわけで、たいていのオークション参加者は、インターネットオークションはリスクの高い取引の場であると認識して参加しています。

それではなぜ、そのようなリスクの高い市場に、多くの買い手が集まるのでしょうか？

その理由は、プロの販売業者から車を購入するよりも、非常に安い値段で購入できる可能性があるからです。
また、オークションに買い手として参加している人は、クルマに関する知識が豊富で目利きができる人が多いので、掘り出し物を安く競り落とすことができるという自信を持って参加している方が多いです。

車のオークションは、すべてのオークション市場の中でも、価格にシビアで知識も豊富な厳しいお客さんが多いカテゴリーであると言えるでしょう。

厳しいお客さんが多い市場では、売る側に対する要求も大きく、買い手からのクレームも多かったり、トラブルも
頻繁に起こる傾向があります。

いくらノークレーム・ノーリターンの原則といっても、クルマは高額な商品ですので、売った車に何か欠陥があれば買い手はクレームをつけてきますし、そのキズが重大なものであれば法的手段にうったえてこないとも限りません。

車のオークションは厳しいお客さんの多い難しいマーケットです。売り手として参加するときは、出品するクルマのチェックは入念に行い、細心の注意を払って参加しましょう。